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クマの被害者はどんどん増えてきているのか?/楽しい算数・数学

 最近開発した「熊撃退ツール」の話をメルマガに書いたところ、予想以上の反響です。それについては機会があれば書くとして、そのとき触れた「クマの被害者は増えているのか」という話について、いくつものメールが届いています。

 クマ被害件数自体はどんどん増えているのか、増えていくのか、みなさんはどう思いますか。

 ニュースなどをみると、年が進むごとにどんどん増えている感じがしている人も多いと思います。

 こいう時には数字を見ることです、言葉はごまかしやすく、数字はなかなかごまかせないからです。

最新の統計のサイトがここです(環境書のデータ)⇨ https://www.env.go.jp/nature/choju/effort/effort12/effort12.html

 グラフにしてくれた方もいるので、それをのせてみます。

 2023年度は、前年度より明らかに被害人数が増えています。
 とはいえ、増える年と減る年があるので、この年のデータのみで、これだけでどんどん被害者が増えているとはいえません。

 あわせて環境省の今年度の速報値をみてみましょう。
 赤が2023年度(上のグラフ右端)の数で、右隣りが今年2024年10月3日現在の速報値です。約半年程度で去年の被害者数219人の⅓以下、67人です。今年度は全体として被害人数がガクンと落ちることでしょう。

 クマ被害が増えている、と感じるのは、いろいろなSNS発信や、あるところではクマ駆除の人件費がコンビニのアルバイトの時給より低いというので〈猟友会〉の方達が激怒して要請を断っているというニュースが聞こえてくるなど、刺激的な話題に触れる機会が増えてきたからかもしれません。

 クマに遭遇して被害に遭うことは不幸なことで、その人にとって肉体的にも精神的にも大きな痛手です。今年は半年程度で2名の方が命を落としています。
 いろいろな対策をして被害者ほ減らしていかなくてはいけません。

 それと同時に、「大変だ大変だ何しろ大変だ」と心配しすぎないことも大切です。 そのためにも、気になったら自分で数字を調べる。

 別なところが出している数字も調べてダブルチェックしてみることが大事です。

 学校でも、そういう力をもった子どもたちを育てていってほしいと思います。

 きっとワクワクしながら調べていくことができると思いますよ。

 新しい教育プログラムを作りたい分野の一つです。

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